月々の給与計算の流れ

月々の給与計算の全体像をここで把握してしまいましょう! 何事も、全体の流れがわかれば理解も早く、道に迷うことも少なくなります。

まずここでは、月々の給与計算を行う上で、必ずおさえておかなければならないポイントを中心に、全体の流れを把握してみましょう。

この流れ自体は、一度納得して理解してしまえば、特に難しいものではありません。
しかし、はじめて給与計算事務を行う人にとっては、この全体の流れをおさえないで、いきなり各論に入ってしまうと、 こんがらがってしまうことが少なくないと思います。
ですからそれだけ重要なことと言うこともできるかと思います。

この流れが把握できてしまえば、今自分が行っている作業が、全体のどの部分にあたる作業なのかということがおのずからわかってきます。
それがわかりますと、給与計算を行うタイムスケジュールなども決められるようになり、作業効率も上がってきます。
順序だてて作業をすることができるようになりますので、支給日間近になって、何から手をつけたら良いのかわからない! と焦ってしまうこともなくなることと思います。

逆に、ある程度給与計算事務をやり慣れている人にとっては、言わずもがなのことばかりということになるかもしれません。
そのような方は、ぜひ復習として、確認してみて下さい。
また、月々の給与計算を行う際に、ついうっかりやり忘れてしまっていることがないか、 チェックするために使っていただくのも良いかもしれません。

ちなみに、給与計算ソフトの中には、こうした月々の給与計算の流れを、イラスト等でわかりやすくまとめて、その流れに沿ってクリックしながら仕事を進めていくだけで、落ちなく給与計算が終了してしまう、そんな機能を持っているものもあります。
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1 人事情報の整理

その月に入社した人、退社した人など、異動があった人についていつ異動があったのかという情報を整理します。
結婚や出産で、扶養家族が増えた人もいるかもしれません。逆に、ご家族に不幸があって扶養家族が減少した人もいるかもしれません。

参考1:月の途中での入退社は、給与総支給額の計算の際に使用します。
参考2:扶養家族の人数は、源泉所得税額の計算に使用します。また、扶養手当を支給している場合は、支給額の計算のために使用します。

こうした給与計算に関係のある情報を収集しておきます。

詳しい解説ページへ:
人事情報の整理

参考になるページへ:
給与計算に便利な従業員台帳のサンプル


2 タイムカードの集計

給与締め日が過ぎたら、まずやらなければならない作業です。
従業員各人のタイムカードを集め、出勤日数、休暇日数、労働時間などを集計します。

最近では、この集計作業を、自動的に行ってくれるシステムなどもありますので、有効に活用しましょう。

詳しい解説ページへ:
タイムカードの集計1
タイムカードの集計2
タイムカードの集計のポイント

参考になるページへ:
たった30秒でタイムカードの集計を終わらせるスゴいタイムレコーダー


3 給与の計算

タイムカードの集計が終わったら、次はいよいよ実際に従業員各人の給与を計算します。
基本的には、まず総支給額を計算します。
その後で、社会保険料や雇用保険料、源泉所得税などの控除額を計算します。
最後に、総支給額から控除額を差し引いて、差引支給額を求めます。

この作業は通常、各人に渡す、給与明細書の作成と同時に行います。
と言いますか、給与明細書を作成することで、給与の計算ができるということになります。
書店や事務用品店で売っている給与明細書は、ほとんどが複写式となっています。
これに記入しながら計算をすると、給与明細が完成すると同時に、給与の計算が終了することになります。
記入したものは、1枚を切り取って、本人に給与明細として給与袋の中に入れてお渡しし、残りは会社の控えとして保存しておきます。

詳しい解説ページへ:
実際の給与計算事務と給与支給明細書の作成
給与支給明細書に必要事項を記入する
総支給額の計算1
総支給額の計算2固定的給与の計算
総支給額の計算3非固定的給与の計算
総支給額の計算4不就労控除の計算
総支給額の計算5総支給額の確定
控除額の計算1
控除額の計算2社会保険料の計算
控除額の計算3雇用保険料の計算
控除額の計算4源泉所得税の計算
控除額の計算5住民税の計算
控除額の計算6その他の控除額の計算
控除額の計算7控除額の確定
差引支給額の確定

参考になるページへ:
給与と賞与の知識を深める!


4 給与の支払い準備

計算が終わったら、給与の支払日に間に合うように、支払の準備作業を行います。

詳しい解説ページへ:
給与の支払準備


5 給与の支払い

支給日に、実際に給与を支給します。
支払準備で準備した給与袋を、従業員に渡して下さい。
口座振込みの場合は、金融機関があらかじめ提出された振込依頼書に基づいて各人の口座へ振り込みを行います。

詳しい解説ページへ:
給与を支給する
給与支払の5原則って何だろう?


6 源泉所得税・社会保険料・住民税の納付

従業員の給与から差し引いた、源泉所得税を納付します。
納付書に、必要事項を記載して、金融機関の窓口で翌月の10日までに納付します。

なお、健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料(あわせて社会保険料と言ったりします)も、 従業員の給与から控除した分と会社負担分を合わせた金額を納付する必要がありますが、現在では、ほとんどの会社で、 毎月月末に預金口座から自動的に引き落としをすることになっているので、通常は実際の作業は必要ありません。

住民税を徴収している場合は、こちらも翌月の10日までに金融機関の窓口で納付します。

詳しい解説ページへ:
給与計算後の事務1社会保険料の納付とチェック
給与計算後の事務2雇用保険料の納付は?
給与計算後の事務3所得税の納付
給与計算後の事務4住民税の納付


7 賃金台帳の整理

労働基準法第108条により、雇用している全従業員の賃金台帳を会社に備え付けなければなりません。
記入する内容は、給与明細書とほぼ同じです。
というわけで、給与明細書を作成すると同時に賃金台帳まで作成できてしまう、という魔法のような商品も市販されています。

詳しい解説ページへ:
給与計算後の事務5賃金台帳の整理

参考になるページへ:
実際の給与計算事務と給与支給明細書の作成


以上が毎月行う月々の給与計算の流れです。
それぞれの作業については、詳しい解説ページをご参照下さい。

 



朋子「なるほど。こんな風に進めていけばいいのね。じゃまずは人事情報の整理からはじめようかな・・・。」

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2005年07月06日 23:39